2008年09月26日 17:37
損保ジャパンがオリックスグループと提携し、運送業者向けにトラックを担保にした融資制度を始めることが26日、分かった。10月から首都圏で開始し、順次全国展開していく。
原油高で事業環境が悪化する運送業界への融資制度を設けることで、自動車保険の大口顧客との関係を深めるのが狙い。「動産」を担保にした融資制度は損害保険業界では珍しいという。
損保ジャパンが顧客から融資の申し込みを受け付けた後、自動車リース大手のオリックス自動車にトラックの資産価値の算定と保証が可能かどうか判断してもらう。保証が可能な場合、オリックス自動車が計算した担保価値に応じて損保ジャパンが融資する。
中小の運送業者は不動産を保有していることが少なく、一部では金融機関の貸し渋りも発生。損保ジャパンは、運転資金やトラック購入資金の需要があると期待している。年間の融資目標は50億円。
[source by 共同通信]
ガソリン代も少しずつ下がり始めたみたいですね…(まだまだむちゃくちゃ高いですが)
航空各社の様に高いサーチャージ(燃油特別付加運賃)ととっていたわけでなかった運送業界は今回の原油価格高騰の影響をモロに受け、一番苦しい業界の一つではないでしょうか。
全国のトラック業者はこれに対し、燃油サーチャージの導入拡大や、高速料金、燃料税の引き下げを求める動きをみせ頑張っておられるようです。
そんな中登場したのが、保険企業とカーリース企業の提携によってうまれた動産(トラック)を担保とした融資制度。
短期的なつなぎ資金として解決させるより、燃料税の引き下げ等により健全に運転していける環境つくりを期待します。